〔20〕 数・量を表す形容詞Ⅱ 英文法ノート

 

 英文法ノート⑳  数・量を表す形容詞2

 

ⅰ)some+数えられる名詞=「いくつかの」

There are some oranges in the basket. 

→バスケットの中にいくつかのオレンジがある。

 

  ※5つとか、7つとか具体的に頭の中に、なんとなくでも浮かんでいる場合

some=「(漠然としている)いくつかの」ではなく

several=「いくつかの」を使う

 

ⅱ)some+数えられない名詞=「(適量の、少しの)」⇒ someは訳さない場合が多い。

I want some water.  →私は水が欲しい。

※some water ではなく、water と何もつけない場合、

「水というもの」という一般論になってしまう。

 

ⅲ)疑問文で「いくつかの~」を表すときは、someではなく、anyを使う。

Do you have any CDs? →あなたはいくつかのCDを持っていますか?

Do you have any money? →あなたは(いくらかの)お金を持っていますか?

 

ⅳ)否定文で「いくつかの~」を表すときも、someではなく、anyを使う。

まったく~ない」という意味になる。

    I don’t have any money.  =  I have no money.   

→わたしは全くお金を持っていない

※「全く~ない」の意味であるnotanyは、no とほぼ同じと考えていい。

※「全く~ない」は、あくまでnotany であって、

anynotという順番では使わない

Any student didn’t know her. (×)

No student knew her. (○)→どんな学生も彼女を知らなかった。

 

ⅴ)「some」「any」は「some of +特定の集団」「any of +特定の集団」の形で、

~のうちのいくつか」、「~のうちのいくらか」という意味になる。

    I know some of his friends. →私は彼の友達のうちの何人かを知っている。

     I didn’t meet any of my family. →私は家族のうちの誰にも会わなかった。

 

ⅵ)「いくつかの~」⇒肯定文ではsome疑問文・否定文ではany

 

ⅶ)肯定文でanyを使う場合の意味

肯定文でanyを使うときは、「どんな~でも」の意味になる。

    (肯定文で) any+名詞=「どんな~でも

You can buy any book. →どんなでも買うことができます。

anyの後は「単数名詞」が普通であるが、「種類だけでなく

数量も自由であることを示す」場合、複数名詞を用いる。

 

ⅷ)疑問文でsomeを使う場合の意味

※someは「漠然としているが、確実にそこに存在することが前提

となっているもの」の前につける。

Would you like some tea?

→(紅茶が確実にあるのを前提として)紅茶はいかがですか。

※この場合、漠然としているが「紅茶が存在していること」が前提となっている。

 

 May I ask you some questions?

→(質問したいことが確実にあるのを前提として)質問していいですか。

※May I ask you any questions?の場合、「(自分の質問したいことがあるかどうか現時点ではわからないけれど)『質問って受け付けてくれるんですか?それとも、質問は一切受け付けないのですか』」というような意味になる。


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