英文法ノート㊱ 関係代名詞1
関係代名詞は、次の2種類の条件によって決まる。
・修飾される名詞(先行詞)が「人」なのか、「モノ」なのか。
・関係代名詞を含む節(下の例の[ ]で囲まれた部分)の中で、主格
(~は)、目的格(~を、~に)、所有格(~の)のいずれであるか。
ⅰ)「主格」の関係代名詞:
修飾される名詞(先行詞)が「人」→who
(日本語訳)では、関係代名詞は訳さないが、
英文を読むときは、「その人は」と訳していく。
修飾される名詞(先行詞)が「モノ」→which
(日本語訳)では、関係代名詞は訳さないが、
英文を読むときは、「それは」と訳していく。
[ ]のなかで、主語(「~は」「~が」)の働きをしている。
一般的に犬などの動物は「モノ」に含められて、
関係代名詞whichを使うことが多い。
a friend [who lives in New York]
友達 [その人はニューヨークに住んでいる]
→(日本語訳)ニューヨークに住んでいる友達
a picture [which was painted by Picasso]
絵 [それはピカソによって描かれた]
→(日本語訳)ピカソによって描かれた絵
ⅱ)「目的格」の関係代名詞:
修飾される名詞(先行詞)が「人」→whom
(日本語訳)では、関係代名詞は訳さないが、
英文を読むときは、「その人に、その人を」と訳していく。
修飾される名詞(先行詞)が「モノ」→which
(日本語訳)では、関係代名詞は訳さないが、
英文を読むときは、「それに、それを」と訳していく。
[ ]の中で、目的語(「~を」「~に」)の働きをしている。
目的格の関係代名詞は省略できる。
the man [(whom) you met yesterday]
その男の人 [(その人に)あなたは昨日会った]
→(日本語訳)あなたが昨日会った男の人
the book [(which) I bought yesterday]
その本 [(それを)私は昨日買った]
→(日本語訳)私が昨日買った本
ⅲ)「所有格」の関係代名詞:
修飾される名詞(先行詞)が「人」「モノ」どちらも→whose
(日本語訳)では、関係代名詞は訳さないが、
英文を読むときは、「その人の~、それの~」と訳していく。
[ ]の中で、所有格(「~の」)という働きをしている。
a boy [whose father is a doctor]
少年 [その人の父が医者である]
→(日本語訳)父親が医者である少年
the house [whose roof is red]
家 [それの屋根が赤色である]
→(日本語訳)屋根が赤色である家
〔36〕 関係代名詞Ⅰ