英文法ノート⑮ 助動詞~肯定文
助動詞は、常に「助動詞 + 動詞の原形」の形で使われ、可能・義務・推量などの意味を、動詞につけ加える働きをする。
※主語が何であっても、助動詞には「3単現のs」などはつかない。
She is sleeping. → 彼女は眠っている。≪現在の事実≫
She may be sleeping. → 彼女は眠っているかもしれない。
⇒「彼女は眠っている」ということを話し手が推測している。
このレッスンで学ぶ助動詞はすべて
a)「可能・義務」の系列の意味と、
b)「推量・可能性」の系列の意味の2種類ある。
①can |
②may |
③must |
④should |
|
可能・ 義務 |
~できる
|
~してもよい |
~しなければ ならない |
~すべきである |
推量・ 可能性 |
~でありうる |
~かもしれない |
~にちがいない |
~のはずだ |
<1>助動詞canには、「~できる」という意味と
「~でありうる」という意味がある。
ⅰ)「可能」の意味では「be動詞+ able to+ 動詞の原形」という形もある。
John can play the guitar. →ジョンはギターを弾くことができる。
(~する能力を備えているが、実際にできるかどうかは不明)
John is able to play the guitar. →ジョンはギターを弾くことができる。
(~する能力を備えていて、実際にすることができる)
※canとbe able toの違い
can ⇒実際に行うかどうかは別にして、「~する能力を備えている」
be動詞 + able to ⇒能力を備えているだけではなく「実際に~することができる」
ⅱ)「推量・可能性」
It can be true. →それは真実でありうる。
<2>助動詞mayには「~してもよい」という意味と、
「~かもしれない」というの意味がある。
You may sit here. →あなたはここに座ってもよい。
She may know the answer.
→彼女はその答えを知っているかもしれない。
<3>助動詞mustには「~しなければならない」という意味と、
「~かもしれない」という意味がある。
ⅰ)must=「~しなければならない」という意味では、
「have to~」と意味がほぼ同じ考えてよい。
しかし、mustは堅い表現なので、口語ではあまり使われない。
You must clear it with the committee.
(clear A with B~=「BからAの許可を得る」)
→あなたは、委員会からそれの許可を得なければならない。
I have to clean up after you. (after~=「~の移動の後、~の使用の後」)
→私はあなたの使用の後、片づけなければならない。
ⅱ)must=「~にちがいない」という「断定的な推量」の意味もある。
She must be tired. → 彼女は疲れているにちがいない。
<4>助動詞shouldには「~すべきである」という意味と、
「~のはずだ」という意味がある。
You should go home early today. →あなたは今日早く家に帰るべきだ。
The train should arrive in a minute. →電車は1分後に到着するはずだ。
※ought to~=「~すべきである、~のはずだ」は、shouldとほぼ同じ
と考えてよい。ただし、ought to~はあまり使われない。
〔15〕 助動詞~肯定文