〔発展ゼミ3〕分詞構文
分詞構文とは、「接続詞+主語+動詞+~」から「~-ing …」で始まる分に変更した文です。
「 , (コンマ)」の前後で、主語が同じ場合は、「接続詞と主語を省略して、『-ing』で始まる文に直した文」のことです。
<1>分詞構文の意味
ⅰ)時「~するとき、~すると」(=when, while)
ⅱ)原因・理由「~するので、~して」(=because, as, since)
As he was tired, he went home.
=Being tired, he went home. →疲れたので彼は家に帰った。
ⅲ)付帯状況「~しながら」同時に起こっている前提
ⅳ)条件「~すると、~すれば」(=if)
ⅴ)譲歩「~であるけれども」(=though, although)
(1)When I was walking on the street, I slipped in the mud.
=Walking on the street, I slipped in the mud.
→私が道を歩いていたとき、ぬかるみで滑った。
(2)If you turn to the left, you’ll find the bank on your right.
=Turning to the left, you’ll find the bank on your right.
→左に曲がれば、右手にその銀行を見つけるでしょう。
(3)Although I turned on the heater, I still felt cold.
= Turning on the heater, I still felt cold.
→暖房のスイッチを入れたけれども、まだ寒く感じた。
(4)When it is seen from here, it looks like an apple.
= Being seen from here, it looks like an apple.
→ここからそれが見られると、それはリンゴのように見える。
<2>分詞構文の完了形・否定形
ⅰ)主節の動詞( ,以下の文の動詞)の示す時より、「~ing」で始まる文の
方が古い場合、「Having + 過去分詞~, 」という形になる。
(Having beenは、省略することができる)
Having been written in an easy style, the book was easy to understand.
→簡単な形態で書かれていたので、その本は理解するのが容易だった。
※「書かれていた」方が、「容易だった」よりも古い
Because he had finished his homework, he went swimming.
=Having finished his homework, he went swimming.
→宿題を終えてしまったので、彼は泳ぎに行った。
※「終えてしまった」方が、「泳ぎに行った」よりも古い
ⅱ)分詞構文の否定は分詞の直前にnot, neverを置く。
Because I didn’t know what to say, I said nothing.
=Not knowing what to say, I said nothing.
→私は何を言えばいいのかわからなかったので、全く何も言わなかった。
※否定の場合は、~ingの前にNotを置く。
ⅲ)意味上の主語
「主節の主語」と「~ingで始まる文」の意味上の主語が異なる場合、
「~ing」の直前に「意味上の主語」を置く。
<注意> it 以外の I,We , He などの人称代名詞は、
この構文では、使われない。
My daughter being sick, I had to stay home.
→私の娘が病気だったので、私は家にいなければならなかった。
ⅳ)付帯状況 「~しながら、…する」と、
2つの事柄が同時進行しているときに使われる表現
with + A + 現在分詞 「Aが~しながら」
with + A + 過去分詞 「Aが~しながら」
She was running with her hair waving in the wind.
→風に髪の毛をなびかせながら、彼女は走っていた。
She sat there with her arms folded.
→彼女は腕を組んでそこに座った。
ⅴ)慣用的な表現 → 熟語として丸暗記
generally speaking =「一般的に言って」
judging from~ =「~から判断すると」
speaking of ~ =「~と言えば(一方的に話している状況下で)」
talking of ~ =「~と言えば(対等におしゃべりをしている状況下で)」
weather permitting =「天気がよければ」
all things considered =「すべてを考慮に入れると」
Generally speaking, Japanese people prefer tea to coffee.
→一般的に言って、日本人はコーヒーよりも紅茶を好む。