〔6〕冠詞Ⅱ
「特定」されるものには「the」をつけ、「不特定」なものには「aかan」をつけます。
たとえば、「今日、朝食でバナナ食べた?」と昼休みに友人に聞くとします。その場合、a bananaとなります。相手は、どのバナナを食べたのか特定できないからです。一方、「今日、君がくれたバナナだけど、明日の朝食にするね」と言う場合、the bananaとなります。相手も、「自分があげたバナナ」であると、どのバナナなのか特定できているからです。
ここで、「太陽」を「特定できるか、特定できないか」同様に考えてみましょう。
会話の中で「太陽」と言った時に、話している側も、聞いている側もどの太陽なのか特定しています。太陽は一つしかないからです。この場合、the sunとtheをつけます。
原則としては「特定されるものにtheをつける」のですが、慣習的にtheをつける場合もあります。
たとえば、「≪楽器≫を弾く」場合。play the piano、play the guitarとtheがつきます。一方、「≪スポーツ≫をする」場合、play baseball、play tennisとtheがつきません。「朝に、午後に、夕方に」(in the morning, in the afternoon, in the evening)とtheがつきます。これらは、都度、覚えていくしかありません。
その他、go to school とgo to the schoolなど、theがつくかつかないかで意味が変わるものもあります。
「授業を受けるため」など「本来の目的」で学校に行く場合は、go to school でtheはつきません。しかし、「息子の先生に会うために」とか「毎日、学校に娘を送っていくために」学校へ親が行くのであれば、「学校・本来の目的」ではないので、go to the school とtheがつくのです。
〔6〕冠詞Ⅱ