直前の名詞を修飾するという働きは関係代名詞と同じだが、
関係詞節の中([ ]の中)で場所・時間などを表す副詞の働きをしている「where」「when」などを関係副詞という。
ⅰ)関係副詞のwhere: 「場所」を表す名詞を修飾する
読んでいくときは、「そこに」と訳す。
the house [where he lives]
その家 [(そこに)彼は住んでいる] →彼が住んでいる家
ⅱ)関係副詞のwhen : 「時」を表す名詞を修飾する:
読んでいくときは、「その時に」と訳す。
the day [when I first met him]
その日 [(そのときに)私が彼にはじめて会った]
→私がはじめて彼に会った日
ⅲ)関係副詞のwhy: 「理由(the reason)」を修飾する:
読んでいくときは、「その理由で」と訳す。
the reason [why he did such a thing]
その理由 [(その理由で)彼はそのようなことをした]
→彼がそのようなことをした理由
ⅳ)関係副詞のhow : 「方法(the way)」を修飾する:
読んでいくときは、「その方法で」と訳す。
the way [how he did it]
その方法 [(その方法で)彼はそれをした] → 彼がそれをした方法
※the way(先行詞) または、how(関係副詞)は、
どちらかが必ず省略される。
※why、howも関係副詞であるが、以下は丸暗記でよい。
This is why ~ = こんなわけで
That is why ~ = そんなわけで
This is how ~ = このようにして
That is how ~ = そのようにして
ⅴ)「which」や「whom」は「前置詞 + 関係代名詞」のセットで動く場合もある。「that」は普通「which」の代わりに使えるが、「前置詞 + 関係代名詞」の形で「that」は使えない。
例1)彼が住んでいる家
the house in which he lives
→ whichをthatに置き換えることはできない。
=the house which he lives in
→ whichをthatに置き換えることができる。
the house that he lives in (○)
例2)私の姉妹が住んでいる家
the house in which my sister lives
=the house where my sister lives
※関係代名詞「which」は名詞句の代わりになる。
「he lives in the house」のなかの「the house」の代わりなので、
前置詞の「in」が残る。
※関係副詞「where」は副詞句の代わりになる。「he lives in the house」
のなかの前置詞を含んだ「in the house」の代わりになる。
例3)あなたが一緒に話していた女の子
the girl with whom you talked
→ whomをthatに置き換えることはできない。
= the girl whom you talked with
→ whomをthatに置き換えることができる。
the girl that you talked with (○)
ⅵ)関係詞の直前にコンマがある場合、そこでいったん意味を区切って、関係詞節は補足的に説明を付け加える働きをする。
She has three children who live in London.
→彼女はロンドンに住んでいる3人の子どもがいる。
→他にもニューヨークやパリに住んでいる子どもがいるかもしれない。
She has three children, who live in London.
→彼女は3人の子どもがいる。そして彼らはロンドンに住んでいる。
→彼女の子どもは3人だけ。
I went to Paris, where I went to many museums.
→私はパリに行った。そこではたくさんの美術館に行った。
*「パリ」などの固有名詞は、それ以上意味を限定する必要がないので、
コンマをつけて補足的な説明を付け加えるのが自然。
〔発展ゼミ6〕 関係副詞